2015年1月29日木曜日

なんじゃこりゃ・・・(「蟲音全」レビュー兼「蟲師展」行ってきました!)






















「蟲師展」なるものに行って参りました。まずは撮影許可のあったものの写真をお楽しみください。「蟲師」の世界を巧みに表現した品々やグッズ(メインは撮影不可のアニメ本編の原画でした)の展示までも・・・どれをとっても素晴らしい。

























 何と言っても蟲師最大の特徴は"調和"、ではないでしょうか。数あるアニメの中でここまで「音楽」、「映像」を通じ、自然、人、生活感、蟲と人との関係などを含む『調和』のとれた作品を僕は残念ながら知り得ません。そういった調和の中から教訓であったり、戒め的な世間的なある種のブラックボックスのような存在を認識し、共同体的な懐かしみ、またあるいは慈しみや尊さを感じるのは日本人ゆえ、なのでしょうか。






これは音響監督さんのお言葉ですが正にその通りであると思います。多くのスタッフが作品に対して責任と誇りを持ち合わせ、なおかつ最高の状態を長きに渡って作り続けるという事は決して容易なことではありません。誇りある仕事には責任が伴い、それを持てるものの義務として成し遂げようとする強い意識が数多くのスタッフの言葉から僕に染み渡ってきました。















素晴らしい絵でした。壁にミスを許されない状況でソラ(何も見ないで)書き上げたひともとの松と民家は凄く繊細で心奪われました。
ではここで蟲師サウンドトラック「蟲音全」の感想を書き上げたいと思います。

もともとは蟲音前・後というサントラがもともとは2006年に発売となりましたがとても高くプレミアがついてしまい手が届かない状況でしたが(2枚で5万円程度)2枚組+OPをフル、TVver付け加えリマスターしたものが3000円前後と聞いたときは嬉しさのあまり飛び跳ねてしまいました・・・。前々から買おう買おうと思っていた蟲音続と重ねて購入いたしました。このアニメーションを見たときに真っ先に「音」で作品の世界観にひきづりこまれたのを思い出しながらCDを取り出しPCDPで再生しました。僕は基本的に「批判する」スタンスで多くの人に作品の問題点を考察したり購入の参考にしてもらえるように文章を極力書くようにしていますが今回ばかりはちょっと勝手が違いますがご了承ください結果から言わせていただくと文句の付け所が1つもなかったです。おそらく今まで聞いてきた実写映画やアニメーション、様々なサントラの中で間違いなく素晴らしい作品であると確信が持てます音の広がりや刺さりの緩和、何よりも"蟲"がまるでそこにいるかのように思わせてしまうほどの高い幻惑性すら兼ね備えている・・・。特にフルでも収録されている「The Sore Feet Song」はとても16bit/44.1kHzとは思えないほど生々しくもあり慎ましくもあり厳かさを内包した一曲であり心を動かされる何かを感じざるを得ません。











重ねて「蟲音続」も聞いてみました。瑞々しいサウンドの数々が非常に細かいのはもちろんですが何故か刺さらず、高域を突き抜けるような金物楽器の鋭さは刺さる前にはまるで初めからなかったかのように一音一音消えていってしまう・・・。
これほどの音の構築・・・驚かされるばかりです。またアニメーションの方も素晴らしく、SE音だけを詰め合わせたSE音集も出して欲しいぐらいです(割と本気で)。
5点満点中、4.7ですね。5点はハイレゾ版、DSD版がもしも出た時のための保険に笑

本当にそんなに音がいいの?という方は是非聞いてみてください。圧縮音源でこれです。



素晴らしいの一言に尽きます、本当にありがとう。

またのちほど