実はコレにその場のノリで応募したのですが数日後の忘れた頃に当選通知が到着、慌てて返信、商品を迅速に発送していただきました。
DUNU TITAN 1、商品名こそ知ってはいましたが未視聴のため到着後速攻開封→初聴き→エージング→レビューという流れです。
ケーブルの触り心地はK3003の下の部分を連想させる肌触り（K3003は上下でケーブルの触り心地が異なります）にイヤホンを丸めた時につけるゴム留めが付いています。
シリアルナンバーは400台と比較的手前（プラグにて明記）、まずはファーストインプレッションから書かせていただきたいと思います。
画像通りですが無論いくらタダでもらったからといって買収された気はサラサラありません。「良く書け」などという指示は一切もらっていませんのでその辺はご了解を。
機材：AK240直
音源：ハイレゾ音源各種、CD音源（wavまたはflac）
イヤーチップ：標準M
①アルドノア・サウンドトラック（ハイレゾ版）
かなりバランス良く色々な音を内包したサウンドトラックだが問題はそれを鳴らしきれるかどうか。結果から言えば圧倒的に低域の押しが足りない、ドラムやベースといった迫力ある音が欠けてしまい鬼気迫る感じがかなり薄まってしまっている。
個人的には低音押しというわけではないがこれでは曲調が崩壊してしまいかねない。
②GARNiDELiA「Linkage Ring」（ハイレゾ版）
結構はまる方なのではないかな？と思わせられる。高域のシャリついた感じが曲にも合うのか聴き心地は幾分悪くはない。が、またしても低音が課題になってくるというのが正直な印象。しかしながら曇りなどは一切ないので未エージングでこれはなかなかなのではないかというぐらい鳴らせてくれる相性のいいアルバムではないだろうか。
③幸せについて私が知っている5つの方法（初回限定版）
ここまで聞くとお察しかもしれないが②のことも踏まえるとやはり女性ヴォーカルものとの相性が良いのだろうか、と考えさせられるほど声の張りが伝わって来る。高域に関しては問題ないほどにエージング前から出ていることも分かった。
未エージング時の課題
①高域は特に問題ないが低域が出なさすぎてせっかくの高域が浮いている
②女性ヴォーカル物との相性は良さそうだが低音寄りの構成の楽曲にエージング後にどう対応するか
③全体としてダイナミックドライバー特有の温かみに欠ける
エージングはiPhone,iPadのアプリにて10時間おきに上記アルバムで段階ごとに視聴
とりあえず現状35時間前後エージング後の感想
15時間のエージングでだいぶ安定した低音が出るようになったことを確認、トータル35時間ほどエージングした上での感想を言いたいと思う。
全体的に音のメリハリははっきりくっきり課題②は30パーセントほど解消された印象です。①③に関しては特に目立った改善はありませんが全体的に丸みを帯びた音になってきたためか女性ヴォーカルものとの相性は一段とよくなりました。
個人的には坂本真綾のメリハリのある元気な楽曲などは聞きやすくなかなか！！と思いました。しかしやはり迫力には欠けます。
では悪いイヤホンなのか？
正直いいイヤホンでも悪いイヤホンでもないんじゃないでしょうか、目立った特徴があるのか、と言われれば難しいです。全体としてはフラットですが大切なのはフラットである事よりもドンシャリのバランスです。個人的にはTITAN1はドンシャリの対比だと少しシャリが出すぎているのではないかと思います。ダイナミックドライバー特有の温かみを欠いて「この音？」というのが正直な意見です。
では価格面で考えても？
価格面で考えればまた違った知見で観れる一品です。
私がユニバーサルモデルでもっともフラットな傾向かつバランスの良いイヤホンであると考えるK3003と比べれば明らかにBAを積んでいないことによる音の細部の表現力不足が悔やんでも悔やみきれませんが10万円のイヤホンと1万円のイヤホンを比べるのは・・・。
個人的には1,5万円でこの音ならアリだとは思います。しかしこの価格帯は中価格帯への登竜門、ここを買わずに高級機を購入する層や数ある選択肢から初心者が購入する場合に如何にして惹きつけるかは大きなポイントになるでしょう。
現状それが見当たらないのが残念です。
用途
室内推奨です。外では雑音まみれでしょう。
家の中で寝る前や息抜きに音楽を聴く際に使わせていただきたいと思います。
追記
エージングを100時間まで行い、また後日改めてレビューを書き上げたいと思います。
K3003の時もそうだったので確認しましたがやはりアコースティック系の楽器を用いた曲の再生にとても優れていますね。特に坂本真綾「幸せについて私が知っている5つの方法/色彩」の初回限定版特典DVDでのLive中に用いられたギターの音はとろけるようになめらかでダイナミックドライバーの特性を実際に生かしていますね（個人的にはここにもう少し温かみが加われば及第点かと）
ただイヤホンのハウジングの形状上、シェアがけできないタイプなのが残念です。
結構イヤホン詳しくない人が聞けば「いい音」と素直に喜べるぐらいのクウォリティーのものだとは思います。しかし"なぜ"、"何を持って"欲しいと思わせるかが重要になるとおもいます。ただフラットなだけでは売れないと思います。
今後は音茶楽から出ているイヤーピースを購入してさらに音を改良できないかも検討しているので100時間レビュー、気になる方は気長にお待ち下さい。
ではまたのちほど
